FILTERiT5: Live 3Dパス, パート1

インデクス ] [ ライブ( Live )機能全般

 

概要:

選択オブジェクト(パスまたはテキストおよびそのグループ)のアウトラインを指定の 3D形状に沿って変形します。
適用後のライブオブジェクトを編集すれば、それに合わせて視覚効果は自動的に更新されます。

基本操作例:

  1. 「 Illustrator >ファイル>新規…」メニューで新規書類(単位は pt )を開く。
  2. 「 Illustrator >ウィンドウ> FILTERiT5 > Live 3Dパス」メニューを選択する。 「FILTERiT5: Live 3Dパス」というタイトルのパネルが開く。
  3. 書類上に「FILTERiT5」とタイプしたテキストオブジェクト(スタイルは太め)を配し、フォントサイズを 72 pt とする。
  4. テキストオブジェクトを選択状態にする。
  5. パネル左最上段の変換種ポップアップリストから「ツイスト」を選択する。
  6. パネル・メニュー(パネル右上)から「初期設定」を選択する。
  7. パネルの「適用」ボタンをクリックする。
  8. パネル上の「回転ツール」のアイコンをクリックして「回転ツール」ツールを選択(他のツールを選択することで解除)
  9. パネルの「軸回り回転」が「変換後(XYZ)」の側になっていることを確認して書類上のオブジェクトをドラッグする。回転方向および回転の中心の、ドラッグによる変更方法はパネルまたは下記「設定項目」を参照。
  10. 書類上のテキストオブジェクトを変更してみる。
  11. 次項を参照してパネルの設定項目を変更してみる。

注意:各設定値は大きく増減させないで適用オブジェクトの変化の様子をみながら徐々に増減することをお勧めします。
ヒント: 変形後のオブジェクトの前後関係はそのオブジェクトが属する一番上のグループに伴います。したがって変形前のグループ構造については十分把握しておいてください。そうしないと変形後の前後関係が予想外になる場合があります。

パネルの設定項目について:

<左半面について…>

[スタイル]ポップアップリスト
3D変換の種類を選びます。これにより次項「設定値1」から「設定値4」までの最大4項目の設定内容が変化します。

[設定値1]...[設定値4]値入力/スライダー
「スタイル」と「遠近感」の間にある設定項目の数(最大4項目)と内容は「スタイル」ごとに変わります。各スタイルごとの設定項目については「Live 3Dパス, パート2」のページをお読みください。

[遠近感(%)]値入力/スライダー
遠近感を指定します。

<右半面について…>

[回転ツール]アイコンボタン
アイコンをクリックすると回転ツールが選択されます。他のツールを選択すれば解除されます。
このツールを用いて書類上の3DパスオブジェクトをつぎのようにドラッグすることでオブジェクトにX,Y,Z軸回りの回転を与えることができます。
 垂直ドラッグ ー X 軸回りの回転
 水平ドラッグ ー Y 軸回りの回転
 Shift キードラッグ ー Z 軸回りの回転
また、 option / alt キードラッグで原点を移動することができます。
ドラッグ中は書類上に十字カーソルが現れます。

[軸回り回転(°)]ラジオボタン/値入力
「変換前(xyz)」を選択すると左列 x, y, z の入力欄が有効になります。一方「変換後(XYZ)」を選択すると右列 X, Y, Z の入力欄が有効になります。(変換種が「回転」の場合は「変換前(xyz)」に限定)
「FILTERiT5: Live 3Dパス」では変形前の回転の中心となる座標軸を英小文字 x ,y, z、変形後のそれらを英大文字 X, Y, Z で表しています。そして、選択パスに対し各3D変換をおこなう前に単純な x, y, z 軸廻り回転を加えることにより、より複雑な3D変換を実現しています。結果としてつぎの順序で変換が行われることになります。

 <変形前 x, y, z 軸廻り回転> → <各3D変換> → <変形後 X,Y,Z 軸廻り回転>

ヒント:変形前 x, y, z 軸廻り回転の具体例をあげると、例えば「扇形」変換において、変形前の x 軸廻りの回転角を 0°から 90°まで変化させるとパスのストロークが「扇形」→「円錐形の一部」→「円筒形の一部」へと変化します。

[ライブアップデート]チェックボックス
選択時にはパネル設定項目の変更をリアルタイムに効果に反映します。通常は選択状態にしておいてください。

[適用]ボタン
オブジェクト選択時に有効になります。クリックで当 Live 効果が適用されます。
一度ライブオブジェクトにすれば、オブジェクト編集や設定変更をごとに適用ボタンをクリックする必要はありません(「ライブアップデート」選択時)。

[拡張]ボタン
ライブオブジェクトの視覚効果を残したまま通常のグループにします。 Live 機能は消失します。

[解除]ボタン
ライブオブジェクトを効果適用前の状態に戻します。

[パネル・メニュー](パネルタイトル右端位置)
パネルの設定を初期状態(デフォルト)にすることができます。また現在の設定に名前を付けて保存しプリセット・メニュー項目としてここに追加できます。
プリセット・メニューの使い方については「プリセット・メニュー」のページをお読みください。