概要:
選択されたパスに対して4種類の光学的な変形ができます。
ドラッグ開始とともに現れるレンズ領域内が変形の対象になります。※ メニューコマンド「 Illustrator >効果> FILTERiT5 >レンズ…」はテキスト・オブジェクトにも有効で適用後にも再編集ができます。
基本操作方法:
魚眼レンズ
拡大レンズ
旋回レンズ
トーンレンズ
魚眼レンズにトレース(減速)オプション4種類の光学的変形を表すアイコンボタンからひとつを選びます。変形の種類は左から順に「魚眼レンズ」「拡大レンズ」「旋回レンズ」「トーンレンズ」ですが、この選択にともない下段の設定ボックスのタイトルと設定項目が変化します。(※)
選択ツールでパスを選択し、パネルのアイコン付きラジオボタンからレンズ種を選び、パス付近でカーソルをドラッグします。
ドラッグを開始するとレンズ領域を示す楕円が現れますから選択パスが掛かるように移動します。
ドラッグ中に option / altキーを押している間だけレンズサイズを変更できるモードになります。このとき shiftキー も押すと正円になります。パネルで数値を入力してレンズサイズを決めることもできます。
適当な位置でドラッグをリリースしてください。そのときのレンズ内の形状で変形が確定します。※選択するレンズ種ごとの設定項目は次の通りです。
魚眼レンズ:
楕円体レンズの厚さを -100% から +100% の範囲で指定します。拡大レンズ:
ルーペの倍率を指定します。旋回レンズ:
旋回角度とサイクルを指定します。サイクルで逆方向旋回の回数を指定できて視覚的には波状の旋回になります。トーンレンズ:
水平/垂直最小サイズ」でレンズの中心のパスの水平/垂直方向の縮小率を指定します。周辺部ほど100%に近くなる。「グループ単位」をチェックしておくとパスのグループ単位で縮小します。注意:トーンレンズには同一形状の微小なパス(レンズサイズに比べ)をタイル状に規則的に整列させたものに対して最も効果的です。
「トレース」をチェックした状態でドラッグすると、次のモードに応じて変形の軌跡を残すことができます。(往復の場合の帰りのトレースは行きにそのまま重なるように記録されます。
・ドラッグにしたがって ー 元パスから順次、指定「間隔」ごとに軌跡を記録して結果に残します。
・片道/往復を等速で ー 元パスとドラッグによる最終形状のあいだを指定「ステップ」分だけ形状と位置を等速的に比例配分した軌跡を結果に残します。
・片道/往復を加速して ー 元パスとドラッグによる最終形状のあいだを指定「ステップ」分だけ形状と位置を加速的に比例配分した軌跡を結果に残します。
・片道/往復を減速して ー 元パスとドラッグによる最終形状のあいだを指定「ステップ」分だけ形状と位置を減速的に比例配分した軌跡を結果に残します。ヒント:トレース指定時に commandキーを押しながらマウスボタンを離すとトレース結果は1軌跡ごとにレイヤーに分配されます。
「パネル・メニュー」(パネルタイトル右端位置)によってパネルの設定を初期状態(デフォルト)にすることができます。また現在の設定に名前を付けて保存しプリセットメニューとしてここに追加できます。
プリセットメニューの使い方については「プリセットメニュー」のページをお読みください。