XtreamPath2: スマートラウンド 効果

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概要:

選択オブジェクト(パスまたはテキストおよびそのグループ)のコーナーをきれいに丸めます。
山角(凸)部と谷角(凹)部の丸めサイズはそれぞれに指定できます。
基オブジェクトを再編集できて効果は自動的に更新されます。
Illustrator の「アピアランスを分割」コマンドや「ブレンド」コマンドなども有効です。
Illustrator の「グラフィックスタイル」パネルに登録できます。

効果版とフィルタ版との違い

<効果版>
テキスト・オブジェクトにも適用できる。
基オブジェクトを再編集できて効果は自動的に更新される。
Illustrator の「ブレンド」に対応している。
Illustrator の「グラフィックスタイル」パネルに登録できる。
<フィルタ版>
Illustrator の「アクション」による記録/再生が可能。
選択角のみを丸めることができる「スマートラウンド(選択角)フィルタ」がある。

基本操作例:

    サンプルファイル effect_smartround_01.ai 参照
  1. 「 Illustrator >ファイル>新規…」メニューで新規書類(単位は pt )を開く。
  2. 書類上に「春夏秋冬」とタイプしたテキストオブジェクト(角ゴまたは明朝で)を配し、フォントサイズを 72 pt とする。
  3. テキストオブジェクトを選択する。
  4. 「 Illustrator >効果> XtreamPath2 > スマートラウンド…」メニューを選択する。
  5. 「 XtreamPath2: スマートラウンド 効果」というタイトルのダイアログボックスが開く。開くと同時に効果が適用されます。
  6. ウィンドウ左下にあるポップアップリストから「初期設定」を選択する。「プレビュー」はチェックされていることを確認する。
  7. 「山角部の面取り最大値」を 3 pt 、「谷角部の面取り最大値」を 1.5 pt にする。オブジェクトの凹凸部の丸め加減を確認してください。
  8. 「OK」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じる。
  9. Illustrator の「文字」パネルを用いてテキストオブジェクトの文字属性を変更してみる。
  10. Illustrator の「アピアランス」パネルを開く。
  11. 効果適用済みテキストオブジェクトを選択して、「アピアランス」パネルの「XtreamPath2 スマートラウンド…」のエントリをクリックする。
  12. 選択オブジェクト作成時の設定で 「XtreamPath2: スマートラウンド 効果」ダイアログボックスが開きます。
  13. 次項を参照してパネルの設定項目を変更してみる。

ヒント:効果を取り消すには「アピアランス」パネルで「XtreamPath2 スマートラウンド…」のエントリを削除します。

ウィンドウの設定項目について:

[山角部の面取り最大値]値入力
凸コーナー(※)を丸める際の頂点からの最大長さを指定します。

[谷角部の面取り最大値]値入力
凹コーナー(※)を丸める際の頂点からの最大長さを指定します。
「同率に」チェックボックスが選択されていると、「山角部の面取り最大値」を変更したときに「谷角部の面取り最大値 」もそのときの比率を保つように増減します。
また、面取り最大値入力時のステッパー(スピンコントロール)および上下矢印キーの1ストロークの増減量を「入力刻み量」で選択できます。

※ コーナーの凹凸判定はワインディング規則に従います。「ワインディング規則」に関しては Illustrator のヘルプをお読みください。

[曲率の制約]チェックボックス
角丸めがセグメントに及ぼす限界曲率の制限を緩めます。面取り最大値が過大な場合に、期待しない結果になることがありますので原則としてこのチェックボックスは選択状態にしておいてください。

[対象角の最大値(°)]値入力
コーナーでの接線の角度がこの値以下のものに効果が及びます。逆にこの角度より大きなコーナーは対象外となります。通常はデフォルトのままにしておいてください。

[プレビュー]チェックボックス
選択時にはウィンドウ設定項目の変更をリアルタイムに効果に反映します。通常は選択状態にしておいてください。

[OK]ボタン
効果を決定してウィンドウを閉じます。

[キャンセル]ボタン
効果をキャンセルしてウィンドウを閉じます。

[ウィンドウメニュー](ウィンドウ左下位置)
ウィンドウの設定を初期状態(デフォルト)にすることができます。また現在の設定に名前を付けて保存しプリセット・メニュー項目としてここに追加できます。
プリセット・メニューの使い方については「プリセット・メニュー」のページをお読みください。