FILTERiT6: 遠近法ワープ 効果

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概要:

選択オブジェクト(パスまたはテキストおよびそのグループ)に対して22種類のエンベロープカーブ(包絡線)に沿った変形ができます。
基オブジェクトを再編集できて効果は自動的に更新されます。
Illustrator の「アピアランスを分割」コマンドや「ブレンド」コマンドなども有効です。
Illustrator の「グラフィックスタイル」パネルに登録できます。

ヒント: 扇形エンベロープが必要な場合は「FILTERiT6: Live 3D パス」をご使用ください。

※ Illustrator のツールバーにある「FILTERiT6: 遠近法ワープ ツール」には「トレース」オプションがあります。

基本操作例:

    サンプルファイル effect_warp_01.ai 参照
  1. 「 Illustrator >ファイル>新規…」メニューで新規ドキュメント(単位は pt )を開く。
  2. ドキュメント上に「FILTERiT6」とタイプしたテキストオブジェクトを配し、フォントサイズを 72 pt 、線無しとする。
  3. テキストオブジェクトを選択する。
  4. 「 Illustrator >効果> FILTERiT6 > 遠近法ワープ...」メニューを選択する。( Illustrator の「アピアランス」パネル下段にある「fx.」アイコンのメニューからもアクセスできます。)
  5. 「 FILTERiT6: 遠近法ワープ 効果」というタイトルのダイアログボックスが開く。開くと同時に効果が適用されます。
  6. ダイアログボックス左下にあるポップアップリストから「初期設定」を選択する。「プレビュー」はチェックされていることを確認する。
  7. 「曲げ」と「中心のオフセット」の設定を変えて効果を確認する。
  8. 「OK」ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じる。
  9. Illustrator の「文字」パネルを用いてテキストオブジェクトの文字属性を変更してみる。

    効果を編集する手順は以下の通り Illustrator の効果の場合と同様です。

  10. Illustrator の「アピアランス」パネルを開く。
  11. 効果適用済みテキストオブジェクトを選択して①、「アピアランス」パネルの「FILTERiT6: 遠近法ワープ…」のエントリをクリックする②。
  12. 選択オブジェクト作成時の設定で 「FILTERiT6: 遠近法ワープ 効果」ダイアログボックスが開きます③。
    (下図の作例は別)




  13. 後続の「ダイアログボックスの設定項目について」を参照してダイアログボックスの設定項目を変更してみる。
  14. 決まったら「OK」ボタンでダイアログボックスを閉じる。

注意:FILTERiT6 効果オブジェクトのあるファイルを FILTERiT6 がインストールされていない Illustrator で開くと、「...削除または分割・拡張以外の操作を実行できない」旨の警告がでますがエラーではありません。必要なら「 Illustrator >オブジェクト>アピアランスを分割」メニューコマンドによって分割してください。分割しても視覚効果は有効で、その後アラートは現れません。出稿時などには FILTERiT6 効果オブジェクトは前もって分割しておくことをお勧めします。

ヒント1: 効果を取り消すには「アピアランス」パネルで「FILTERiT6 遠近法ワープ…」のエントリを削除します。

ヒント2Illustrator>環境設定>一般>「線幅と効果も拡大・縮小」オプションにも対応しています。
これにより効果を適用したオブジェクトのバウンディングボックスを拡大・縮小した場合に、アピアランスも同率で拡大・縮小されます。(相似形を保ちます)

効果を重ねる:

「遠近法ワープ 効果」を重ねて適用することでより変化のある効果を得ることができます。

  1. Illustrator の「アピアランス」パネルを開きます。
  2. 「遠近法ワープ 効果」を適用済みのオブジェクトをひとつ選択します。


  3. 「アピアランス」パネルの「FILTERiT6 遠近法ワープ...」のエントリを選択して同パネル下段にある「+」ぼたんをクリックして効果のアピアランスを複製します。
    下図のように効果が二重に作用してより強い変形になります。


  4. 効果の編集をします。ここでは後から複製した方(下段)の「FILTERiT6 遠近法ワープ...」をクリックします。
  5. 同ダイアログボックスが現れたらアイコンボタンでワープ種を変更します。
    「曲げ(%)」設定などを適宜変更して整えます。


  6. Illustrator の「アピアランス」パネルでは、エントリをドラッグにより入れ替えたり効果ごとにアピアランスを不可視にすることができます。


  7. ワープ種の変更やさらなる効果の追加も試みてください。
    FILTERiT6: マルチウェーブ 効果」や Illustrator の効果などとミックスすることもできます。

ダイアログボックスの設定項目について:

[スタイル]アイコン付きラジオボタン/ラジオボタン
22種類のエンベロープカーブ(包絡線)からひとつを選びます。変形の方向は「水平方向」か「垂直方向」ラジオボタンで決めます。

[遠近感]チェックボックス
前後方向に立体感を付けたい場合にチェックします。ただし変形のスタイルによっては使用できないものもあります。

[マージン(%)]値入力
選択オブジェクトのサイズに対してこの比率分だけ両端に余白を見込んでの変形になります。特に端の変形が強すぎる場合に設定すると有効です。

[曲げ(%)]値入力
変形の強さの度合いを対オブジェクトサイズで指定します。

[中心のオフセット(%)]値入力
変形の中心からのずれを対オブジェクトサイズで指定します。

[境界線を隠す/表示]ボタン【FILTERiT6新機能】
適用対象としているオブジェクトの境界線の表示を隠したり表示したりできます。ボタンはクリックごとにトグル動作します。
特に対象がアウトライン化したテキストの場合に効果の適用加減が確認し易くなります。
ダイアログボックスを閉じるとドキュメントの設定状態に戻ります。

[リセット]ボタン
ダイアログボックスの設定を初期化します。この動作は「プリセット」ポップアップメニューの「初期設定」項目を選択するのと等価です。

[プリセット]ポップアップメニュー(ダイアログボックス左下位置)
ダイアログボックスの設定を初期状態(デフォルト)にすることができます。また現在の設定に名前を付けて保存しプリセットメニュー項目としてここに追加できます。
プリセットメニューの使い方については「プリセットメニュー」のページをお読みください。

[プレビュー]チェックボックス
選択時にはダイアログボックス設定項目の変更をリアルタイムに効果に反映します。通常は選択状態にしておいてください。

[OK]ボタン
設定を決定してダイアログボックスを閉じます。
optionキー(Mac)またはAltキー(Windows)を併用すれば、結果のライブオブジェクトにIllustratorのメニューコマンド「オブジェクト>アピアランスを分割」を適用します。ただし、結果のライブ効果は失われます。

[キャンセル]ボタン
設定をキャンセルしてダイアログボックスを閉じます。