組版ROBO7においては、ひな型ファイルが「Adobe PDF (pdf)」形式ならば出力ファイルも「Adobe PDF (pdf)」形式になりますが、Illustratorの「アクション」パネルのバッチコマンドによって、それらを用途にあわせて(よりサイズが小さい)最適化した PDF ファイルに一括変換したり、「Adobe Illustrator (ai)」形式の複数ファイルを一括して「Adobe PDF (pdf)」形式にすることができます。(※1)
ここではその手順を説明します。
まず、バッチコマンド用のフォルダとアクションを用意します。
- 事前に変換前と変換後のファイルを納めるフォルダを作成しておきます。
ここではユーザの「書類/ドキュメント(Documents)」フォルダ内に、変換前のフォルダを「変換前」、変換後のフォルダを「変換後」として配置します。
- Illustratorを起動して新規ドキュメントを2つ作成します。ドキュメントを2つ開いておくとアクション記録の最後のステップで有効です。
- 「アクション」パネルが開いていなければ、Illustratorの「ウィンドウ」メニューから「アクション」を選び「アクション」パネルを開きます。
「アクション」パネルのメニューを開き、もし「ボタンモード」にチェックが入っていたら外します。

- 「アクション」パネルのメニューから「新規セット...」を選び、表示ダイアログボックスの名前欄に「PDF 変換」と入力しOKボタンをクリックします。
「アクション」パネルのリストに「PDF 変換」セットが追加されます。 - 「アクション」パネルの「PDF 変換」セットを選択した状態で同パネルメニューから「新規アクション...」を選び、表示ダイアログボックスの名前欄に「Adobe PDF デフォルト」と入力し「記録」ボタンをクリックします。
「アクション」パネルの「PDF 変換」セットに「Adobe PDF デフォルト」アクションが追加されてアクションの記録が始まります。

- Illustratorの「ファイル」メニューから「別名で保存...」を選びます。
- もし「コンピューターに保存」か「Creative Cloud に保存」かの選択ダイアログボックスが現れたら「コンピューターに保存」を選びます。
一方「Creative Cloud に保存」をデフォルトにしている場合のダイアログボックスなら「コンピューター」ボタンをクリックします。
続けて表示されるダイアログボックスではつぎのように指定します。
ファイルの名前欄には一切触れずにそのままにしておきます。(変更すると再生時にファイル名まで固定される)
保存先を「変換後」フォルダとします。
ファイル形式を「Adobe PDF (pdf)」とします。このとき名前欄のファイル名拡張子が .ai から .pdf に変わります。

- 以上を確認して「保存」ボタンをクリックします。
- 続けて「Adobe PDF を保存」ダイアログボックスが開きます。
ここでは「Adobe PDF プリセット」から「[Illustrator 初期設定]」を選びます。その内容についてはダイアログボックス内の「説明」欄をお読みください。
そのまま「PDF を保存」ボタンをクリックします。
注意:このときの「Adobe PDF を保存」ダイアログボックスでの指定が、アクション再生時の PDF 変換ファイルに反映します。
それにより「Adobe Illustrator (ai)」形式のファイルのみならずIllustratorの編集機能を保持した「Adobe PDF (pdf)」形式のファイルを用途にあわせて(よりサイズが小さい)最適化した PDF ファイルに変換することもできます。
- PDFファイルとして保存した前面のドキュメントを閉じます。
開いていたドキュメントがひとつの場合にはIllustratorがホーム画面に戻り作業パネルはすべて非表示になります。その場合にはIllustratorの「ウィンドウ」メニューから再度「アクション」を選んでください。 - 「アクション」パネルのメニューから「記録中止」を選び記録を終了します。
- 以上の「Adobe PDF デフォルト」アクションの記録は下図のようにパネル上に表されます。(※2)
記録中の「別名で保存」先のパスの最後が「変換後」フォルダであることを確認してください。そうでないならば「Adobe PDF デフォルト」アクションを削除してやり直してください。 - 「変換後」フォルダの中にアクション記録時に保存されたファイルがありますのでそれを削除しておきます。
つぎにこのアクションを用いたバッチコマンドで、「変換前」フォルダに納めた複数ファイルを一括して指定の「Adobe PDF (pdf)」形式に変換して「変換後」フォルダに保存します。
- 「変換前」フォルダにソースファイルをコピーしておきます。
ここでは下図の「Adobe Illustrator (ai)」形式の6ファイルで試します。

- 「アクション」パネルで「Adobe PDF デフォルト」行を選択します。
- 「アクション」パネルのメニューから「バッチ...」を選びます。
「バッチ」ダイアログボックスが現れますので、つぎのようにアクションや変換前のソースフォルダ、変換後の保存先フォルダなどを指定します。
まず、セットが「PDF 変換」、アクションが「Adobe PDF デフォルト」になっていることを確認します。
ソースとして「フォルダー」を選び、「選択...」ボタンをクリックして「変換前」フォルダを指定し、事後ファイルパスを確認します。
保存先として「フォルダー」を選び、「選択...」ボタンをクリックして「変換後」フォルダを指定し、事後ファイルパスを確認します
さらに、「アクションの「保存」コマンドを無視」にチェックを入れます。 この指定がないとファイルの処理ごとにダイアログボックスが現れてユーザの指示を待ちます。(「アクション」パネル上で使用アクションの「ダイアログボックスの表示の切り替え」アイコン(✓マークの右欄)を表示している場合)

- 以上を確認してOKボタンをクリックするとバッチ処理が始まります。
Illustratorが自動で「変換前」フォルダのファイルを逐一開き、そのドキュメント内容を指定の PDF に変換してファイルとして「変換後」フォルダに保存するという一連の処理を繰り返します。
処理が完了したら「変換後」フォルダ内のファイルを確認します。(「変換前」フォルダ内のファイルには変化はありません。)
さらにこれらの PDF ファイルを、通し番号順に単一の PDF ファイルに結合するには「出力ファイルを Adobe Acrobat を用いて単一の PDF ファイルに結合する」のページをご覧ください。
(※1)Illustratorの「アクション」の機能に関しては弊社のサポート対象外となります。詳細は Adobe 社にご確認ください。
参考:Adobe ヘルプページ「アクションによる自動処理」( https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/using/automation-actions.html )
(※2)アクションを保存するにはセット(この例では「PDF 変換」) を選択して「アクション」パネルのメニューから「アクションの保存...」を選びます。
また、左端の✓マークはどれも外さないでください。その右欄の「ダイアログボックスの表示の切り替え」アイコンはクリックで表示/非表示が切り替わりますが、いずれにしてもバッチ時に無効にできます。