組版ROBO7:出力ファイル名に取り込みデータを含める 〖ROBO6追加機能〗

インデクス

レコード順次取り込み配列」または「連番オブジェクト配列」において、出力ファイルの名前に取り込みデータ(「データファイルについて」参照)を含める方法について説明します。

出力アートボードの名前に取り込みデータを含める方法については「出力アートボード名に取り込みデータを含める」のページをご覧ください。
ファイル出力のバッチ処理においても出力アートボード名は上ページ記載の仕様に則って処理されます。

注意:各OSの仕様により、つぎに示す文字はファイル名として使用できないか非推奨です。
macOS環境では「:」、「/」(非推奨)
Windows環境では「\」、「/」、「:」、「*」、「?」、「"」、「>」、「<」、「|」
組版ROBO7では本ページの処理においてこのような半角文字がデータに含まれる場合には半角文字の「-」に置き換えます。またファイル名の先頭に「.」(macOSで不可視用)が来る場合にはそれを削除します。 (いずれもOSによらず共通)

ひな型のファイル形式は「Adobe Illustrator (ai)」でも処理可能ですが、ここでは「Adobe PDF (pdf)」としています。出力結果もひな型と同一の PDF 形式になります。(※1)

A.「レコード順次取り込み配列:ドキュメントファイルを追加して全ページ取込」において:

2通りの方法があります。

その1:出力ファイルの名前を指定フィールドデータで置き換える方法

取り込み実行時のダイアログボックスにおいて、「ファイル名と保存場所」として「フィールドデータを元に」を選択します。各ドキュメントの最初のページに最初に読み込まれるレコードの指定フィールドが出力ファイル名になります。対象フィールドは「フィールドデータを元に:」入力欄に番号で指定します。

「通し番号」として「ファイル名の前に追加」を指定すれば、その時の出力ファイル名が重複して上書きされることはありません。また出力ファイルを名前でソートすればページ順に揃えることができます。
「通し番号」として「付加しない」を選択する場合は、各レコードでユニークなフィールドを指定するか、データファイルにファイル名専用のユニークなフィールドを用意して上書き保存が生じないようにしてください。(※2)


上の例は、ひな型の「見出し」の文字に「役割:見出し(変化により強制改ページ)」を割り当てて、ページごとの見出し文字オブジェクトに取り込まれるフィールドデータ(フィールド番号1の図の赤線枠内)がファイル名に反映するようにしたものです。
「レコード順次取り込み配列」における「役割:見出し(変化により強制改ページ)」はページをカテゴリー分けするための手段(またはそのためのダミー)としても利用できます。

注意:ひな型をPDFとしてバッチ出力したファイルを Adobe Acrobat で結合しページを出力順にするためには「通し番号」を「ファイルの前に追加」としてください。 → 「出力ファイルを Adobe Acrobat を用いて単一の PDF ファイルに結合する」 ページ参照

その2:出力ファイルの名前の任意位置にフィールドデータを挿入する方法

取り込みレコードの N 番目のフィールドデータを挿入するには、ひな型のファイル名のその位置に '[=N]' を配置しておきます。最大8フィールドまで指定できます。

ひな型のファイル名の例: "食品_[=1]_[=3].pdf" (※3)


この例では '[=1]' によりフィールドの1番目を、'[=3]' によりフィールドの3番目のデータの挿入を指定しています。
実行時のダイアログボックスにおいて、「ファイル名と保存場所」として「ひな型のファイル名を元に」を選択します。


実行結果の出力ファイルのリストはつぎの通りです。出力ファイル名に挿入されるデータは各出力ファイルの最初に配列されるオブジェクト群のものです。

取込実行ボタン右隣の「!」ボタンをクリックすると出力ファイル名に取り込みデータを含める方法が表示されます。

注意:ひな型をPDFとしてバッチ出力したファイルを Adobe Acrobat で結合しページを出力順にするためには「通し番号」を「ファイルの前に追加」としてください。 → 「出力ファイルを Adobe Acrobat を用いて単一の PDF ファイルに結合する」 ページ参照

B.「連番オブジェクト配列:ドキュメントファイルを追加して全ページ作成」において:

2通りの方法があります。

その1:出力ファイルの名前を指定のオブジェクトデータで置き換える方法


付属の「ROBO7チュートリアル」>「連番」フォルダにサンプルファイル「ID(ひな型).pdf」があります。複製を取ってお試しください。各オブジェクトには「組版ROBO7:連番/複製オブジェクト配列」パネルでステップデータを割り当て済みですのでそれぞれ選択してご確認ください。(※5)

「連番発生数」を36、3×2 配列、 「アートボード数の上限」は 1 として試します。
実行時のダイアログボックスにおいて、「ファイル名と保存場所」として「フィールドデータを元に」を選択します。各ドキュメントの最初のページに最初に読み込まれるオブジェク群のうち指定のオブジェクトデータ(※4) が出力ファイル名になります。指定には「フィールドデータを元に:」入力欄にオブジェクトの重ね順を入力します。
事前にIllustratorの「レイヤー」パネルでオブジェクトの重ね順を確認または変更しておくこともできます。
なお、「レコード順次取り込み配列」の場合と異なり「通し番号」として「付加しない」を選択しても連番出力(ステップ数が1以上で桁あふれが生じない)をおこなう限りファイル名の衝突による上書き保存は発生しません。 (※2)

実行結果の出力ファイルのリストはつぎの通りです。出力ファイル名と置き換えられるデータは各ファイルの最初に配列されるオブジェクト群のものです。

注意:ひな型をPDFとしてバッチ出力したファイルを Adobe Acrobat で結合しページを出力順にするためには「通し番号」を「ファイルの前に追加」としてください。 → 「出力ファイルを Adobe Acrobat を用いて単一の PDF ファイルに結合する」 ページ参照

その2:ファイル名の任意位置にオブジェクトデータを挿入する方法

付属の「ROBO7チュートリアル」>「連番」フォルダにサンプルファイル「ID(ひな型).pdf」があります。複製を取ってお試しください。 各オブジェクトには「組版ROBO7:連番/複製オブジェクト」パネルでステップデータを割り当て済みですのでそれぞれ選択してご確認ください。(※5)

実行時の選択オブジェクト群の重ね順が N 番目(最前面が1)に当たるデータを挿入するには、ひな型のファイル名のその位置に '[=N]' を配置しておきます。重ね順はIllustratorの「レイヤー」パネルで確認できます。
ここでの重ね順 N は、選択中でかつパスやガイドなどを除いたデータ(※4)を含むオブジェクトの順番です。

ひな型のファイル名の例: "ID_[=1]_([=2]).pdf" (※3)

サンプルファイル「ID(ひな型).pdf」の複製ファイルの名前を上記例の通りに変更してお試しください。


この例では '[=1]' により重ね順が1番目を、 '[=2]' により重ね順が2番目のオブジェクトのデータの挿入を指定しています。2番目のオブジェクトはバーコードROBO7で作成したQRコードシンボルですが、ROBO7バーコードはいずれもグループ単位で指定します(※6)。

ヒント:ファイル名に挿入するデータを持つオブジェクトの重ね順は、この例のように上位に順に配置すると扱い易いです。重ね順を変更するには「レイヤー」パネルでオブジェクトリストの各エントリをドラッグ移動します。

「連番発生数」を36、3×2 配列、 「アートボード数の上限」は 1 として試します。
「ドキュメントファイルを追加して全ページ作成...」ボタンをクリックすると確認のダイアログボックスが表示されます。
実行時のダイアログボックスにおいて、「ファイル名と保存場所」として「ひな型のファイル名を元に」を選択します。


実行結果の出力ファイルのリストはつぎの通りです。出力ファイル名に挿入されるデータは各出力ファイルの最初に配列されるオブジェクト群のものです。

作成実行ボタン右隣の「!」ボタンをクリックすると出力ファイル名にオブジェクトデータを含める方法が表示されます。
注意:ひな型をPDFとしてバッチ出力したファイルを Adobe Acrobat で結合しページを出力順にするためには「通し番号」を「ファイルの前に追加」としてください。 → 「出力ファイルを Adobe Acrobat を用いて単一の PDF ファイルに結合する」 ページ参照

(※1)詳細については「レコード順次取り込み配列>基本操作」または「連番オブジェクト配列>基本操作」をご覧ください。
(※2)Windows 10環境ではOSの仕様によりシステム予約語(「AUX」、「COM0」〜「 COM9」、「CON」、「LPT0」〜「LPT9」、「NUL」、「PRN」)をファイル名にすることはできません。通し番号を「付加しない」でそのような語がデータファイルから取り込まれる場合には前後に「_」を付けたファイル名(「_COM2_.pdf」など)で出力します。組版ROBO7ではWindows 11やmacOS環境でも同じ処置をおこないます。
(※3)Windowsのコマンドラインで半角文字の「& ( ) [ ] { } ^ = ; ! ' + , ` ~」または「スペース」を含むパス名を使用する際には、全体をダブルクオーツ(cmd.exe)かシングルクオーツ(powershell.exe)で囲む必要があります。
(※4)文字オブジェクトの場合はその表記内容、配置画像の場合はそのファイル名、バーコードROBO7によるバーコードシンボルの場合はそのデータ(組版ROBO7単体ライセンス製品では非対応)です。
(※5)組版ROBO7単体ライセンス製品ではQRコードは非対応です。「連番オブジェクト配列」パネルではQRコードを選択してもデータ表示されません。また実行してもステップデータは変化しません。
(※6)組版ROBO7単体ライセンス製品では非対応です。