組版ROBO7:文字指定による画像配置

インデクス

「組版ROBO7」では、画像の取り込み口として配置画像をひな型とする方法と文字オブジェクトを用いて位置とサイズを指定する方法がありますが(「任意取り込み>画像配置」など参照)、ここでは後者の文字指定による方法について詳しく説明します。(※1)

注意:文字指定による画像配置は「連番/複製オブジェクト配列」以外で有効です。

ここでの例はプレーンな画像についてですが、Illustratorの「オブジェクト>クリッピングマスク>作成」メニューコマンドを適用したものにも対応できます。
またIllustratorの「透明」パネルによる不透明マスク処理を施したオブジェクトの例は「不透明マスクを施したオブジェクトへ取り込む」のページを参照してください。〖ROBO6追加機能〗

A.ポイント文字を取り込み口とする場合:【ROBO7変更機能】

  1. Illustrator の「文字ツール」でポイント文字を配置します。
  2. ポイント文字のベースラインを基準とする垂直方向の画像の配置方法(後記)によって次のいずれかの文字を入力します。

    リンク配置の場合: 「=imge,T」または「=imge,C」または「=imge,B」


    埋め込み(非リンク)配置の場合: 「==imge,T」または「==imge,C」または「==imge,B」( '=' を重ねる)

    ここで、コンマ記号の後のオプション文字 T(Topの頭文字)、C(Centerの頭文字)、B (Bottomの頭文字)はそれぞれ取り込み画像の上辺、中央、下辺をポイント文字のベースラインに合わせる場合の指定です。

    互換性: 文字 T、C、B を省略した場合は、T と同じ意味になり画像の上辺に合わせて取り込まれます。(旧バージョンの仕様)(※2)

    さらに、「=image,C,10,15」のようにコンマ記号で区切って整数または小数値を続けることにより取り込み画像の水平方向、垂直方向の縮小/拡大率を指定することができます。
    水平、垂直が同率の場合は「=image,C,10」のように1つの数値で指定できます。
    下図は中央合わせ(C)で、水平方向に 15.8%、垂直方向に 20% に縮小する場合と、水平、垂直方向とも同率で 10% 縮小する場合の例です。

    負(マイナス)の値を指定すると画像は水平または垂直方向に反転します。(画像の相対位置は正の値の場合と同じ)

    注意:視認性を考慮して適宜に改行やスペースを含めても問題ありません。ただし英大小文字の混在は可能ですが数値を含めすべて半角です。

  3. ポイント文字に対し、データのレコードフィールドを割り当てます。
    (ROBO7パネルのフィールド行をダブルクリックするかフィールド行を選択して「セット」ボタンをクリック)
    その際にフォルダ選択ダイアログボックスが表示されますので、取り込み画像を含むフォルダを選択してください。


              <macOS でのフォルダ選択ダイアログボックス>

    互換性: 「キャンセル」すると現在のデータファイルがあるフォルダが指定されます。
    その場合には、データファイルと同じフォルダに取り込み画像ファイルが存在する必要があります。 (旧バージョンの仕様)

    ひな型を個別に選択して割り当てる場合にはそれぞれ異なるフォルダを指定できますが、ひな型を複数同時選択して割り当てる場合には、1度だけフォルダ選択ダイアログボックスが表示されて、そのフォルダを共通指定することになります。

  4. さらに、Illustratorの「段落」パネルによる文字の「揃え」指定により、配置する画像の水平方向の相対位置をコントロールできます。
    以上を踏まえ、指定方法ごとの取り込み例を示します。
    (付属の「ROBO7チュートリアル」フォルダ内の「文字指定による画像配置」フォルダにサンプルファイル「ポイント文字の例.ai」があります。)

    ヒント:「中央揃え、中央(Center)を合わせる」の場合の取り込み結果は、配置画像をひな型とする場合と同じになります。(画像のバウンディングボックスの対角線交点を基準とした取り込み)

B.長方形エリア内文字を取り込み口とする場合:【ROBO7変更機能】

  1. Illustrator の「長方形ツール」で取り込みサイズに応じた長方形を描きます。(サイズについての詳細は後記)
  2. 長方形の枠線(パス)上を Illustrator の「文字ツール」でクリックします。長方形パスがエリア内文字に変わります。
  3. 配置方法(後記)によって次の文字を入力します。

    リンク配置の場合: 「=imge,H」または「=imge,W」


    埋め込み(非リンク)配置の場合: 「==imge,H」または「==imge,W」( '=' を重ねる)

    ここで、コンマ記号の後の文字 H (Heightの頭文字)は取り込み画像の高さをエリアの高さに合わせる場合の、また文字 W (Widthの頭文字)は取り込み画像の幅をエリアの幅に合わせる場合の指定です。

    互換性: 文字 H、W を省略した場合は、長方形エリアの短辺の長さに合わせた画像サイズで取り込まれます。(旧バージョンの仕様)(※2)

    注意:視認性を考慮して適宜に改行やスペースを含めても問題ありません。ただし英大小文字の混在は可能ですが数値を含めすべて半角です。

  4. 長方形エリア文字に対し、データのレコードフィールド番号を割り当てます。
    (ROBO7パネルのフィールド行をダブルクリックするかフィールド行を選択して「セット」ボタンをクリック)
    その際にフォルダ選択ダイアログボックスが表示されますので、取り込み画像を含むフォルダを選択してください。


              <macOS でのフォルダ選択ダイアログボックス>

    互換性: 「キャンセル」すると現在のデータファイルがあるフォルダが指定されます。
    その場合には、データファイルと同じフォルダに取り込み画像ファイルが存在する必要があります。 (旧バージョンの仕様)

    ひな型を個別に選択して割り当てる場合にはそれぞれ異なるフォルダを指定できますが、ひな型を複数同時選択して割り当てる場合には、1度だけフォルダ選択ダイアログボックスが表示されて、そのフォルダを共通指定することになります。

  5. さらに、Illustratorの「段落」パネルによる文字の「揃え」指定により、配置する画像の相対位置をコントロールできます。
    以上を踏まえ、指定方法ごとの取り込み例を示します。
    (付属の「ROBO7チュートリアル」フォルダ内の「文字指定による画像配置」フォルダにサンプルファイル「長方形エリア内文字の例.ai」があります。)

    「両端揃え」の場合は、H, W 指定およびその有無に関わらず、取り込み画像の高さと幅はひな型の長方形エリアと同じサイズになるように縮小/拡大されます。

    互換性: 文字 H、W を省略した場合は、長方形エリアの短辺の長さに合わせた画像サイズで取り込まれます。(旧バージョンの仕様)(※2)

    ヒント: リンク配置の場合でも、ドキュメントファイルを新規または別名で保存する際のオプションで「リンクファイルを埋め込む」を指定すれば埋め込み(非リンク)で保存できます。

C.配置の読み込みオプションを指定する場合:

PDF(.pdf)ファイルを文字指定のひな型で画像配置する場合には事前に読み込みオプションを指定することをお勧めします。
複数レイヤーからなる Adobe Photoshop(.psd, .psb)や TIFF(.tif)ファイルを取り込む際にレイヤーを統合したい場合も同様です。

  1. 「Illustrator>ファイル>配置...」メニューコマンドを実行し、ダイアログボックスで取り込み予定のファイルを選択してから「読み込みオプションを表示」を選んでください。
  2. 「配置」ボタンをクリックすると PDFファイルを選択している場合は下図左、 Adobe Photoshop(.psd, .psb)や TIFF(.tif)ファイルを選択している場合は右のようなオプションダイアログボックスが表示されます。
     
  3. 任意のオプションを指定して OK ボタンで閉じます。画像をドキュメント上にいったん配置してから削除してください。代わりに ESC キーで配置をキャンセルしてもよいです。
    以後の取り込みは指定の読み込みオプションのもとでおこなわれます。
    なお、この事前措置は文字指定のひな型による画像配置ではなく配置画像をひな型とする場合には不要です。ひな型の持つ読み込みオプションにしたがいます。

D.画像フォルダパスの直接指定:

文字指定による画像配置では取り込む画像のあるフォルダへのパスを直接指定することもできます。
2通りの方法があり、一つ目はひな型の「=image,...」または「==image,...」に書き込む方法で、コンマ記号で区切った最後のパラメータとして ':'(コロン記号)の後にフォルダへのパスを記述するものです。二つ目はデータファイルのレコードフィールドに画像ファイル名をパス形式で用意する方法です。

注意: パスの記述方法は OS 由来のものです。詳細は各 OS の仕様に準拠してください。ここでの説明は代表的な例示に留めます。
また、Windows 環境でのパスの区切り文字はフォントによっては半角\記号ではなく半角¥記号になります。

  1. ひな型の「=image,...」または「==image,...」に書き込む方法【ROBO7追加機能】
    コンマ記号で区切った最後のパラメータとして ':'(コロン記号)の後にフォルダへのパスを記述します。
    macOS で
    ポイント文字の「=image,C,10,:~/Documents/画像フォルダ/」
    ポイント文字の「=image,C,10,:../画像フォルダ/」
    長方形エリア文字の「=image,W,:~/Documents/画像フォルダ/
    Windows で
    ポイント文字の「=image,C,10,:%USERPROFILE%\Documents\画像フォルダ\」
    ポイント文字の「=image,C,10,:..\画像フォルダ\」
    長方形エリア文字の「=image,W,:%USERPROFILE%\Documents\画像フォルダ\」
    のひな型例は次のようです。

    途中で改行を入れることも可能ですが、':'(コロン記号)以降のスペースはパスの一部とみなされます。
    有効なパスの記述方法についてはステップ F をご覧ください。
    以下は OS ごとの例です。

    注意: 文字オブジェクトに直接パスを指定した場合には、レコードフィールド割り当て時にフォルダ選択ダイアログボックスは表示されません

  2. データファイルのレコードフィールドに画像ファイル名をパス形式で用意する方法
    例えば、現在のデータファイルのある場所とは異なるフォルダにある画像ファイル「strawberry.png」を取り込みたい場合にはデータのレコードフィールドを以下のようにします。→ 「データファイルについて」ページ参照

    macOSなら「/Users/[User Name]/Documents/画像フォルダ/strawberry.png」
    これは「~/Documents/画像フォルダ/strawberry.png」と等価です。

    Windowsなら 「C:\Users\[User Name]\Documents\strawberry.png」
    これは「%USERPROFILE%\Documents\strawberry.png」と等価です。

    この方法は旧バージョンとの互換性のために残してありますが、あるレコードにおいて、特別な画像ファイルを選択ダイアログボックスで指定したフォルダ以外の画像フォルダから取り込みたい場合に利用できます。そうでない場合の利用はお勧めしません。
    (データファイルにパス形式でのフィールドがあればそれを優先し、ファイル名のみならなダイアログボックスで選択したフォルダ内のものが取り込まれます。 )

    注意: データファイルに画像ファイルの位置をパス形式で記述する場合は、文字コードを「UTF-8」または「UTF-8 (BOM 付き)」にして保存してください。文字コードが Shift_JIS ではパスを認識できないことがあります。

    上記は絶対パスの例ですが相対パスを含め有効なパスの記述方法についてはステップ F をご覧ください。

F.取り込み画像ファイルのフォルダ位置を指定する有効パス:

取り込み画像ファイルのフォルダ位置を指定するパスの記述方法を macOS/Windows 環境別に例示します。

注意: パスの記述方法は OS 由来のものです。詳細は各 OS の仕様に準拠してください。ここでの説明は代表的な例示に留めます。
また、Windows 環境でのパスの区切り文字はフォントによっては半角\記号ではなく半角¥記号になります。

macOS 環境


Windows 環境


(※1)いずれの方法でも Adobe Photoshop で作成保存、コピー保存または書き出し可能でかつ Illustrator で配置可能なすべての画像フォーマットに対応しています。また、PDF書類についてはリンク配置および「文字指定による画像配置」ページによる方法に対応しています。埋め込み(非リンク)配置には対応していません。
(※2)旧ROBOバージョンとの互換性のため「=図」、「==図」('=' は半角)による指定も可能です。