XtreamPath3: Live フチをぼかす

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概要:

選択オブジェクト(パスまたはテキストおよびそのグループ)の輪郭を背景に融け込むようにぼかします。
ボケ足の位置や方向は塗り領域に対してコントロールできます。
ボケ足の幅と色はオブジェクトの「線」の指定に従います。(指定の無い場合はデフォルト値を採用)
基オブジェクトを再編集できて効果は自動的に更新されます。

注意: PC 環境によっては「 Illustrator >表示> GPU でプレビュー」メニューを選択していると再描画に時間を要することがあります。その場合には「 Illustrator > 表示 > CPU でプレビュー」メニューに切り換えてください。なお、GPU パフォーマンス自体のオン/オフは Illustrator の環境設定でおこなうことができます。

基本操作例:


    サンプルファイル live_blurredpath_01.ai 参照(XtreamPath 文字は上から外側、内側、中央フチぼかし)
  1. 「 Illustrator >ファイル>新規…」メニューで新規ドキュメント(単位は pt )を開く。
  2. 「 Illustrator >ウィンドウ> XtreamPath3 > Live フチをぼかす」メニューを選択する。 「XtreamPath3: Live フチをぼかす」というタイトルのパネルが開く。
  3. ドキュメント上に「Ai」とタイプしたテキストオブジェクト(ここでは Times Bold Italic)を配し、フォントサイズを 128 pt、塗り色は白、線色は赤、線幅を 12 pt とする。ボケ足の幅はオブジェクトの線幅で、ボケ足はオブジェクトの線の幅とカラーで決まります。
    「Live フチをぼかす」パネルの「自動線スタイル」にチェックが入って入れば線の「先端」や「角の形状」を指定する必要はありません。

  4. テキストオブジェクトを選択状態にする。
  5. パネル・メニュー(パネル右上)から「初期設定」を選択する。
  6. パネルの「適用」ボタンをクリックする。
    パネルの「配置」設定が「外側」になっていることを確認してください。このときボケ足がテキスト輪郭の外側になります
  7. Illustrator の「線」パネルを用いて線幅を変更するとボケ足の幅がそれに応じて変わります。

  8. パネルの「階調カーブ」を変更してみます。

  9. 階調カーブを -100 % としコントラストを変更してみます。

  10. パネルの「塗りの不透明度」を変更してみます。



  11. パネルの「配置」を「内側」とし、 Illustrator の「文字」パネルでトラッキングを -200 にして文字どうしが重なるようにする。
    このときパネルの「塗り領域への干渉を消す」が ON の場合と OFF の場合を比較します。

  12. 同様にパネルの「配置」が「中央」の場合も比較してみる。

  13. ドキュメント上のテキストオブジェクトを変更してみる。
    文字やフォントを変更してみてください。
  14. 次項を参照してパネルの設定項目を変更してみる。

パネルの設定項目について:

[配置]グループ
ボケ足の配置を指定します。「中央」ならオブジェクトの輪郭を中心として内外両側への階調、「内側」なら輪郭の中心から内側への階調、「外側」なら輪郭の中心から外側への階調になります。
「塗り領域への干渉を消す」オプションは配置が「外側」の場合に使用できます。テキストなどで隣接する文字のボケ足が互いの内側に入り込む場合に有効です。

注意:ボケ足の幅はオブジェクトの線幅で、ボケ足の基調色はオブジェクトの線のカラーで決まります(指定の無い場合はデフォルト値を採用)。ボケ足を広げたり狭めたりする場合には Illustrator の「線」パネルで「線幅」の値を増減してください。色を変更する場合には Illustrator の「カラー」パネルや「スウォッチ」パネルなどを用いてください

[テキストやグループ内の重なりを結合する]チェックボックス
テキストオブジェクト内の文字どうしの重なりやグループ化されたパスや複合パスどうしの重なりを結合してから適用します。ただし「配置」が「外側」で「塗り領域への干渉を消す」オプションが選択されている場合は、当オプションが選択されていてもいなくても効果は同じです。またグループ内のオブジェクトまたはテキスト中のキャラクタに線や線のカラーなどで異なる指定があっても当オプションの有効時には同一値(最前面オブジェクトでテキストなら末尾キャラクタのもの)になります。

[自動線スタイル]チェックボックス
線のスタイルとして「線端: 丸形線端」「角の形状: ラウンド結合」にします。当効果の特性上からこのチェックボックスを選択することをお勧めします。

[階調カーブ(%)]値入力/ボタンとスライダー
ボケ足の階調変化のカーブを指定します。ベース色(線色)と透明度の段階的混合比を決めます。-100%(逆円弧)、0%(直線)、100%(円弧)の3つ場合のアイコン・ボタンを設けてありますが、それ以外の場合は比例配分した階調カーブになります。

ヒント:「階調カーブ」を「 -100 % (逆円弧)」とすると、ボケ足の階調は輪郭付近での立ち上がりが急ですが、逆にボケ足の先へ向けてはゆるやかになりますので輪郭を際立たせつつ背景や塗りと穏やかに馴染むアピアランスになります。特にテキストでお勧めします。

[コントラスト(%)]値入力/スライダー
ボケ足の階調の濃度差をコントロールします。

[自動階調/指定ステップ]ポップアップリスト
ボケ足の階調密度を決めます。自動階調(高密度、中密度、低密度)または「指定ステップ」で任意の密度を選択できます。「指定ステップ」の場合は「ステップ数」を入力してください。

[塗りの不透明度(%)]チェックボックス/値入力/スライダー
選択オブジェクトの塗り部分の不透明度を指定します。
非選択の場合は塗り部分が完全に透明になります。

[ライブアップデート]チェックボックス
選択時にはパネル設定項目の変更をリアルタイムに効果に反映します。通常は選択状態にしておいてください。

[適用]ボタン
オブジェクト選択時に有効になります。クリックで当 Live 効果が適用されます。
一度ライブオブジェクトにすれば、オブジェクト編集や設定変更をごとに適用ボタンをクリックする必要はありません(「ライブアップデート」選択時)。

[拡張]ボタン
ライブオブジェクトの視覚効果を残したまま通常のグループにします。 Live 機能は消失します。

[解除]ボタン
ライブオブジェクトを効果適用前の状態に戻します。

[パネル・メニュー](パネルタイトル右端位置)
パネルの設定を初期状態(デフォルト)にすることができます。また現在の設定に名前を付けて保存しプリセットメニュー項目としてここに追加できます。
プリセットメニューの使い方については「プリセットメニュー」のページをお読みください。